取扱い製品 - アルミ合金シリーズ

A5052 板

A5052 板
商品名:
A5052 板
規格・比重
JIS H4000(板厚80~300mmはJIS非該当) 比重2.68

特徴:

★弊社在庫ラインナップ

板厚3150mm 株式会社UACJ 製品

板厚160300mm 日本軽金属株式会社 製品

 

概要

A5000系では中程度のMg(マグネシウム)を含有し、最もポピュラーなA5000系非熱処理型合金

多種多様なアルミ合金の中で、程々の強度を持ちながらも疲労強度が優れる利点から代表的な材料として多分野にわたり使用されている。

耐食性も優れていることもあり、アルマイト処理(表面処理)を施すことにより良質な皮膜が得られる。

良好:耐食性、切削加工性、汎用性

詳細

A5052はアルミニウムにマグネシウムを主添加元素とするA5000系のアルミニウム合金です。

軽量かつ中程度の強度を誇り耐食性にも優れ、良好な加工性を兼ね備えており、主な用途として建築材料、船舶材料、車両材料、機械部品、電気部品、缶など、幅広い分野で多岐に使用をされています。

 

特性

・化学組成:

主成分アルミニウム (Al)

添加元素マグネシウム (Mg)

微量元素マンガン (Mn)、クロム (Cr)、シリコン (Si)、銅 (Cu) など

・耐食性:

海水や塩水にも高い耐食性を示す。

良好なアルマイト処理性を持ち、表面硬度と耐食性をさらに向上させることができる。

・加工性:

切削、溶接、曲げ、絞りなど、様々な加工が容易に施せる。

用途

・建築材料: 外壁材、屋根材、窓枠、ドア、手すりなど

・船舶材料: 船体、甲板、マスト、船内設備など

・車両材料: 自動車、鉄道車両、航空機などの部品

・機械部品: 歯車、軸、ベアリング、ハウジングなど

・電気部品: 電線、コネクタ、端子、ケースなど

・缶: 飲料缶、食品缶、スプレー缶など

・その他: 家具、家電製品、スポーツ用品、医療機器など

 

A5052と他のアルミ合金の比較

A5000系アルミ合金:

A5052: 最も汎用性の高い合金

A5056: A5052と同様に耐食性と加工性に優れているが、板材では製作されていない。

A5083: A5052より強度と耐熱性が高いが、流通性に欠けるためコストが高い。

2000系アルミ合金:

A2017: A5052よりも強度が高いが、耐食性が低く、高強度のため加工時によるソリ・歪みが発生する可能性がある。

A2024: A2017よりも強度と耐熱性が高いが、加工性と流通性に欠ける。

 

注意点

・耐熱性:

A5052は、高温環境では耐食性が低下します。高温環境での使用には、他の耐熱性に優れた材料が適しています。

・溶接:

溶接時に割れやすいため、溶接には注意が必要。

★耐食性をさらに向上させる方法

・アルマイト処理:

 表面に酸化皮膜を人工的に形成する処理となります。この処理によって、A5052の耐食性をさらに向上させることができます。

・塗装:

 表面を保護することで腐食を防ぐ方法です。A5052は塗装との相性が比較的に良いとされ、焼付塗装などを施すことができます。

まとめ

A5052は優れた耐食性、加工性、中強度を持つ汎用性の高いアルミニウム合金です。様々な用途で使用されており、今後は電気自動車EV向けなど新分野かつ幅広い用途で活躍していくことが期待されています。

 

★耐食性とは

耐食性とは、金属が周囲の環境と化学反応を起こし、腐食しにくい性質のことを指します。腐食とは金属が酸化、還元を起こす化学反応によって、表面が溶けてしまうことや腐食生成物が発生する現象です。

腐食の種類

・均一腐食: 金属表面全体が均一に腐食する。

・局部腐食: 金属表面の一部だけが腐食する。

・選択腐食: 合金中の特定の成分だけが腐食する。

・応力腐食割れ: 金属に引張応力がかかっている状態で腐食が起こり、割れが発生する。

耐食性の高い金属

・金 (Au): 化学的に安定でイオン化しにくいため、腐食されにくい。

・白金 (Pt): 金と同様に、化学的に安定で腐食されにくい。

・チタン (Ti): 表面に不動態皮膜を形成するため、腐食されにくい。

・ステンレス鋼: クロムを含む合金で、表面に不動態皮膜を形成するため、腐食されにくい。

・アルミニウム: 表面に酸化皮膜を形成するため、腐食されにくい。

 

★アルミ合金に耐食性を向上させる方法

・表面処理: 

メッキ、塗装、アルマイト処理など、表面に保護膜を形成することで、耐食性を向上させる。

・合金化:

 腐食に強い元素を添加することで、耐食性を向上させる。

・環境制御:

 腐食を引き起こすような環境を避けることで、耐食性を向上させる。

耐食性の重要性

・金属製品の寿命を延ばす: 

腐食によって金属製品が劣化すると機能が低下により破損したりする可能性があります。耐食性を向上させることで、金属製品の寿命を延ばすことができます。

・安全性と信頼性を向上させる:

 腐食によって構造物が破損すると、重大な事故につながる可能性があります。耐食性を向上させることで、安全性と信頼性を向上させることができます。

・コストを削減: 

腐食による修理や交換のコストを削減することができます。

まとめ

耐食性は金属製品の寿命、安全性、信頼性、コストに大きく影響する重要な性質です。様々な方法で耐食性を向上させることができ、状況によっては製品の性能向上とトータルコストの削減に貢献することができます。

 

★弊社11.5次加工対応種類

ノコ切断、バンドソー、異形切断、精密切断(Mカット+)、フライス(2F4F6F)、研磨、円板加工、リング加工

萬世の1.5次加工 ご興味ありませんか? コラム >

2次加工対応種類:マシニング加工、他にもウォータージェット加工やレーザー加工対応可能です。

最小1個より対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

【加工実績一覧】 コラム >

 

より詳細なコラムページを作成いたしました。

「A5052の特徴・加工について」 コラム >

 

用途:

各種治工具、工作機械部品、精密機械部品、一般機械部品、自動車部品関連、半導体製造装置、食品機械、ロボット、建築等

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