取扱い製品 - 板

A2017 板

A2017 板
商品名:
A2017 板
規格・比重
JIS H4000(板厚110~150mmはJIS非該当) 比重2.8

特徴:

★弊社在庫ラインナップ

株式会社UACJ 製品

板厚3~100mm

極板厚110~150mm (板厚110~150mmはJIS非該当)

板厚や商品の詳細画像はスクロール下部にて表示されます。

 

概要

A2017は、アルミニウム合金の一種で、ジュラルミンとも呼ばれており、Cu(銅)を多く含むA2000系熱処理型高力合金です。

A2000系合金の中でも代表的なアルミ-銅系を含む合金であり、強度と切削性のバランスに優れた頼りになる材料です。

良好:高強度、切削性、鍛造品にも適する。

反りやすい、応力腐食割れ性(耐食性)、溶接性は劣る。

厚板の中ではA5052に次いで様々な用途で使用されている。

 

詳細

A2017は高い強度と良好な機械加工性から、幅広い産業分野で重要な役割を果たしているアルミニウム合金です。

ただし、長物は反りやすい点や、耐食性には注意が必要で、用途に応じてアルマイト処理などを施す場合があります。

 

特性

・化学組成:

主成分: アルミニウム (Al)

添加元素: 銅 (Cu)、

微量元素: マグネシウム(Mg)、マンガン (Mn)、クロム (Cr)、シリコン (Si)、亜鉛 (Zn) など

 

用途

・産業機器: ロボットアームの部品、工作機械部材

・機械装置: シャフト、ギア、ジョイントなど

・車両材料: 自動車なら足回り部品やエンジン周辺部材、鉄道車両、航空機などの部品

・航空・宇宙:機体構造部品、リベット類

・精密機器: 測定器部品、治具

・スポーツ・レジャー: 自転車部品、釣り具、登山用品など

 

★A2017と他のアルミ合金の比較

A2017: A5052よりも強度が高いが、耐食性が低く、高強度のため加工時によるソリ・歪みが発生する可能性がある。

A2024: A2017よりも強度と耐熱性が高いが、加工性と流通性に欠ける。

・A5000系アルミ合金:

A5052: 最も汎用性の高い合金

A5056: A5052と同様に耐食性と加工性に優れているが、板材では製作されていない。

A5083: A5052より強度と耐熱性が高いが、流通性に欠けるためコストが高い。

 

★注意点

・耐食性:

A2017は、特に屋外や腐食環境では耐食性が劣るので、アルマイト処理や塗装などの防錆処理が推奨となります。

※弊社ではアルマイト処理まで一貫対応可能です。

・溶接:

溶接性には適さないといわれております。注意が必要です。

 

★耐食性をさらに向上させる方法

・アルマイト処理:

 表面に酸化皮膜を人工的に形成する処理となります。この処理によって、A2017の耐食性をさらに向上させることができます。

まとめ

A2017は優れた強度、加工性があり高強度アルミニウム合金です。様々な用途で使用されいるものの、適切な環境下で使用していくことにより今後は電気自動車EV向けなど新分野かつ幅広い用途で活躍していくことも期待されています。

 

★耐食性とは

耐食性とは、金属が周囲の環境と化学反応を起こし、腐食しにくい性質のことを指します。腐食とは金属が酸化、還元を起こす化学反応によって、表面が溶けてしまうことや腐食生成物が発生する現象です。

腐食の種類

・均一腐食: 金属表面全体が均一に腐食する。

・局部腐食: 金属表面の一部だけが腐食する。

・選択腐食: 合金中の特定の成分だけが腐食する。

・応力腐食割れ: 金属に引張応力がかかっている状態で腐食が起こり、割れが発生する。

耐食性の高い金属

・金 (Au): 化学的に安定でイオン化しにくいため、腐食されにくい。

・白金 (Pt): 金と同様に、化学的に安定で腐食されにくい。

・チタン (Ti): 表面に不動態皮膜を形成するため、腐食されにくい。

・ステンレス鋼: クロムを含む合金で、表面に不動態皮膜を形成するため、腐食されにくい。

アルミニウム: 表面に酸化皮膜を形成するため、腐食されにくい。

 

★アルミ合金に耐食性を向上させる方法

・表面処理: 

メッキ、塗装、アルマイト処理など、表面に保護膜を形成することで、耐食性を向上させる。

・合金化:

 腐食に強い元素を添加することで、耐食性を向上させる。

・環境制御:

 腐食を引き起こすような環境を避けることで、耐食性を向上させる。

 

耐食性の重要性

金属製品の寿命を延ばす: 

腐食によって金属製品が劣化すると機能が低下により破損したりする可能性があります。耐食性を向上させることで、金属製品の寿命を延ばすことができます。

・安全性と信頼性を向上させる:

 腐食によって構造物が破損すると、重大な事故につながる可能性があります。耐食性を向上させることで、安全性と信頼性を向上させることができます。

・コストを削減: 

腐食による修理や交換のコストを削減することができます。

まとめ

耐食性は金属製品の寿命、安全性、信頼性、コストに大きく影響する重要な性質です。様々な方法で耐食性を向上させることができ、状況によっては製品の性能向上とトータルコストの削減に貢献することができます。

 

弊社1~1.5次加工対応種類

ノコ切断、バンドソー、異形切断、精密切断(Mカット+)、フライス(2F、4F、6F)、研磨、円板加工、リング加工

萬世の1.5次加工 ご興味ありませんか? コラム >

2次加工対応種類:マシニング加工、他にもウォータージェット加工やレーザー加工対応可能です。

最小1個より対応いたします。お気軽にお問い合わせください

【加工実績一覧】 コラム >

 

より詳細なコラムページを作成しました。

 

A2017の特徴・加工について コラム >

外周Mカット+マシニング加工 実績品 コラム >

 

 

用途:

機械部品全般、各種構造材、自動車用部材、航空機用部品、油圧部品等

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