豆知識 - 「軽くて強い」だけじゃない!A2017(ジュラルミン)が選ばれる5つの理由とは?

2025.07.02

「軽くて強い」だけじゃない!A2017(ジュラルミン)が選ばれる5つの理由とは?

 

製品開発で「軽くて強い金属」をお探しではありませんか?


航空機や自動車、そして精密機械など、あらゆる業界で活用されている アルミ合金A2017(通称:ジュラルミン)


強度や加工性に優れたこの素材は、設計や調達、加工の各工程において“バランスの良さ”で選ばれ続けています。

この記事では、A2017の特徴・メリットから、加工時の注意点、活用事例、そして導入にあたってのポイントまで、実務的な目線でわかりやすく解説いたします。

 

目次

  1. A2017ってどんな素材?
  2. 他のアルミ合金との違いは?
  3. A2017が選ばれる5つの理由
  4. 実際の活用事例(業界別)
  5. 加工や溶接の注意点と対策
  6. 導入時のチェックポイント
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ & お問い合わせ

 

A2017ってどんな素材?

 

A2017は2000系アルミ合金に属し、銅(Cu)を主成分とすることで高い強度と剛性を実現しています。
構造部材から精密部品まで幅広く活用されており、航空・自動車・電子分野での実績も豊富です。

 

他のアルミ合金との違いは?

特性 A2017 A5052 A6061
強度 ◎(高い) △(中程度) ◯(やや高)
加工性
溶接性 △(要注意)
表面処理性 △(銅の影響)

 

A2017が選ばれる5つの理由

  1. 高強度かつ軽量
    鉄鋼に近い強度を持ちつつ、比重はわずか2.8g/cm³と軽量。
  2. 加工性の良さ
    切削・穴あけ・タップ加工がしやすく、精度が出しやすい。
  3. 熱処理で性質調整が可能
    T4/T6処理により、用途に応じて最適な機械特性を実現。
  4. コストパフォーマンス
    高強度アルミ合金としては価格帯が抑えられ、流通性も良好。
  5. 信頼性と実績
    航空・自動車・精密機器など、多くの分野で長年採用。

 

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業界別:A2017の活用事例

  • 航空機:構造材、内装部品、油圧系部品
  • 自動車:エンジンブロック、足回り部品、ホイール
  • 精密機械:フレーム、筐体、治具など
  • 電子機器:放熱板、シールドケース、アンテナ部品
  •  

厚板加工での注意点とノウハウ

  • 切削熱と工具摩耗に注意(超硬・コート工具推奨)
  • 溶接前の酸化膜除去が重要
  • 溶接後の熱処理で機械特性の回復が可能

▶ 厚板の調達・切断・加工まで一括対応いたします。

 

導入時のチェックポイント

  • □ 引張強度・耐力は製品要求に合っているか?
  • □ 環境条件(腐食・温度)への適合性
  • □ 加工や表面処理の可否
  • □ 納期・コストとのバランス
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よくある質問(FAQ)

Q1:表面処理が難しいと聞きましたが?
→ 銅の影響により前処理が重要です。専用薬剤の使用で対応可能です。

Q2:納期を短縮できますか?
→ はい。在庫と加工体制が整っているため、短納期案件も対応可能です。

Q3:小ロットで依頼できますか?
→ もちろん可能です。1点からでもお気軽にご相談ください。

 

まとめ & お問い合わせ

A2017は、「軽量・高強度・加工性」を兼ね備えたアルミ合金です。
設計・試作・量産において、課題を解決する優れた選択肢になります。



特殊サイズ・厚板加工・技術相談など、A2017に関することはぜひ私たちにお任せください。

 

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